顕微鏡の修理
このコーナは自分で顕微鏡を安く修理する事を前提に作成された参考資料です。
20〜30年くらい前の型ですが光学系は100年使えますので、趣味・教材などにご活用出来ます。
|
|
|
|
|
|
■CHシリーズの分解掃除・概説■
[CH][CH-2]ともにほぼ同じ構造です
下記手順で分解掃除できます
例は[CHBS]です
カビ・汚れなどはこの手順で清掃できます
■CHBSの分解掃除・光源のLEDライト化■
綿棒・ドライバー・アルコール(できれば100%アルコール)
精密ヘクスロープレンチ(アマゾンから買いました)を用意します
オークションで購入した、カビのあるCHBSが届きました
接眼・対物レンズを全部はずします
上部のネジを回し、顕微鏡上部を外します
ビス4本を外します
電動工具は使わない方が安全です
手の力で外します
隙間にマイナスドラーバーを入れ少し持ち上げると
プリズムが見えます
なおカバー金具は樹脂ボンドで接着されてますので
竹ベラ等で取り除きます
取り除かないと再組み立てで、ずれが出ます
プリズムを外します
ガラス表面・プリズムをていねいに掃除します
プリズムは普通のガラスより柔らかいので
金属類は使用しない事
レボルバーは、かなり固く
精密ドライバーを上から体重をかけ
ペンチでトルクを出し外します
外すとスプリングワッシャがついてます
必ず元の位置に戻さないと
40倍(接眼10倍・対物4倍)の時
三日月の様な影がでます(厳重注意)
あとはていねいに清掃します
対物レンズの取り付け部は汚れが多いので
アルコールをかけ、2〜3分したらふき取ります
ヘクスロープレンチで底板を外します
T15で開きます
アース線を外します
この顕微鏡はAC→DC変換回路と
DCのスラード抵抗(調光機能)で、出来てます
AC→DC変換回路はヒューズが飛んでました
たぶんこの基板は使えないとおもいます
理由がありヒューズが飛んだので電源を入れない方が良いと思います
シャフトは下から六角レンチで接続されています
手の力では回りません
ここは電動ドライバーを最大トルクで回します
シャフトをがっちり押さえないと
顕微鏡が回転してけがをします
シャフトがとれたカバーです
材質は厚いアルミの鋳物です
両面をていねいに掃除します
コンデンサも外し隙間のゴミを除去します
コンデンサーを外します
下に押すと取れます
集光コンデンサーをていねいに清掃します
ギアー部はグリスが付いてるので
紙でおおい、グリスが他に付かない様にします
青フィルターも外し清掃します
LED電球にするなら
この青フィルターは不要です
電球光が少し赤いのでこのフィルターで色を調正しています
プレパラート移動ステージも取り外し
清掃します
ステージ・シャフトをていねいに清掃します
こちらもアルミ鋳物でした
■光源のLEDライト化その1■
■プラスチッツク板利用■
壊れた電源部です
電球はもう売って無いのでLEDライトに変更します
E17のソケットを用意します
ゴム足部をマークします
板に押しつけるとゴム足の位置が写ります
マーク位置にドリルで穴を開けます
電源系部品を外し
引き回しノコで木部が出る様に広げます
位置がずれない様に
ビスで仮止めします
電球をコンデンサーの下に配置します
この電球をLED電球に変えるとLED化されます
LED電球は高いので100円で売ってた同じ大きさの電球で位置
調整をしています
LED電球は「SHARP DL-J40AN」昼白色が適しています
ただし電圧を下げる(調光する)とらつきがでます
安価に上げるため、ここはわりきります
どうしても気になる場合はLEDをあきらめ
30W(AC100V)前後の電球に変更します
位置が決まったら下から
木ネジ(中央の2本)で止めます
止める位置は左右から見るとわかります(木工が好きな方なら簡単)
後は逆順で組み立てます
■光源のLEDライト化その2■
■木造建築■
プラスチックはかない固いので
水を使わない場合は以下木造方式もあります
こちらの方が簡単でした
2x4の木材の仲間で、2x2を購入します
2x2を本体につなぐビス(皿ネジ)
を4本用意します
ボルトの頭が平らになる位置で
顕微鏡のゴム足部ネジに接続します
2本の木材を足場に
下板・電球を取り付けて完成です
(内部写真は撮り忘れました)
■光源のLEDライト化■
■問題点■
LED電球は「SHARP DL-J40AN」昼白色と
3000円程度の調光器でも一応みえます
部品代は全部で1万円程度と
かなり安いです
ただ
LED電球は連続調光が出来なく
パラパラしない電圧は3〜4点しかありません
また少し明るすぎます
こもため、この方法ですと趣味利用程度ならOKですが
実務には向きません
正確な調光は、当社が代理店をしてます
LED調光をお求めください
400倍以下での観測なら、LED電球(発熱しない)をあきらめ
20W〜30W(100V)(発熱有)の通常電球の方が良い場合もあります
以上
|